【組織デザイン】「何でも言ってね」は逆効果?職場の「心理的安全性」を劇的に高める3つの実践ワークショップ
- TADANAO TSUDA

- 6月18日
- 読了時間: 4分
<はじめに>
心理的安全性は「スローガン」では作れない
いつも本メディアをお読みいただきありがとうございます。 株式会社ヒューマンネットトラストの津田です。
ここ数年、マネジメントの現場で「心理的安全性」という言葉を聞かない日はありません。「Googleがその重要性を証明した」という事実もあり、多くの企業が「うちの部署も心理的安全性を高くしよう!」「会議では何でも自由に発言してね!」と呼びかけています。
しかし、上司が「何でも言ってね」と口にするだけで、部下が本音を話せるようになるでしょうか?答えは「ノー」です。 心理的安全性とは、個人の勇気やスローガンに頼るものではなく、意図的に「発言しやすい仕組み(デザイン)」を作らなければ定着しません。
今回は、特別な外部講師を呼ばなくても、明日から社内ですぐに実践できる3つの小さなワークショップ(仕組み)をご紹介します。
<実践①>
会議の質を変える「感情のチェックイン」
会議の冒頭、いきなりアジェンダ(議題)に入るのではなく、最初の3〜5分を使ってメンバー全員が「今の状態」を共有するワークです。
やり方: 「今の気分を天気(晴れ・曇り・雨)で表すと?」 「この週末にあった小さなハッピーな出来事は?」 といった、仕事とは直接関係のない、誰もが答えやすい軽い問いかけに全員が一言ずつ答えます。
なぜ効果があるのか: 人は「一度声を出した場」では、その後の発言のハードルが劇的に下がります。また、「今日は少し頭痛気味(雨)です」と自己開示できる場を作ることで、「完璧でなくてもこの場にいていいんだ」という安心感(心理的安全性)の土台が生まれます。
<実践②>
弱みを見せ合う「自分のトリセツ(取扱説明書)共有」
チームに新メンバーが加わった時や、プロジェクトのキックオフ時に非常に有効なワークです。
やり方: A4の紙やオンラインのホワイトボードに、以下の項目を書き出し、メンバー同士で見せ合います。
私の強み・得意なこと
私の弱み・苦手なこと(例:朝はエンジンがかかりにくい、チャットの返信がそっけなくなりがち)
私にフィードバックする時の注意点(例:みんなの前ではなく1対1で言ってほしい)
なぜ効果があるのか: トラブルの多くは「相手の悪意」ではなく「コミュニケーションのミスマッチ」から起こります。あらかじめ「自分の苦手なこと」を自己開示し合うことで、不要な誤解を防ぎ、「お互いの凸凹を補い合う」というチームの連帯感が生まれます。
<実践③>
失敗を資産に変える「しくじり共有会」
心理的安全性が低い組織の最大の特徴は、「失敗を隠蔽する」ことです。これを防ぐためには、失敗をポジティブに共有する儀式が必要です。
やり方: 月に1回、30分程度「今月の最大の失敗」を共有する時間を設けます。重要なのは、必ずリーダー(上司)から率先して自分の失敗を明るく発表することです。 発表に対しては絶対に責めず、「ナイスチャレンジ!」「そこから何を学べたか」にだけフォーカスして拍手で終わります。
なぜ効果があるのか: 「上司も完璧ではない、失敗するんだ」という事実が、部下にとって最大の安心材料になります。「挑戦して失敗したこと」を称賛するカルチャーが定着すれば、隠蔽はなくなり、組織全体の改善スピードは飛躍的に向上します。
<まとめ>
心理的安全性は「仕組み」で作るもの
心理的安全性が高い組織とは、「仲良しこよしでぬるま湯の組織」ではありません。「目標達成のために、誰に遠慮することなく意見をぶつけ合い、間違っていたらすぐに修正できる、強くて生産性の高い組織」のことです。
仕組みを変えれば、行動が変わります。行動が変われば、組織のカルチャーが変わります。まずは次回の会議の冒頭、5分間の「チェックイン」から始めてみませんか?
私たち株式会社ヒューマンネットトラストでは、人材の採用支援だけでなく、入社した方が長く活躍できる「定着する組織づくり」のアドバイザリーも行っています。離職率やチームの生産性にお悩みの経営者・人事担当者様は、ぜひ一度ご相談ください。

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